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屋根リフォーム注意点!塗装してはいけないノンアスベスト屋根材「パミール」

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屋根リフォーム注意点!塗装してはいけないノンアスベスト屋根材「パミール」

屋根リフォーム注意点!塗装してはいけないノンアスベスト屋根材「パミール」

2024/01/23

ニチハ パミール

ニチハ パミール

屋根リフォームを検討している方必見!ノンアスベスト屋根材『パミール』には注意が必要です。塗装を行うのは避け、正しいメンテナンス方法を選びましょう。詳細については以下をご覧ください。

目次

    ニチハの パミールとは?

    アスベストの規制に伴い、アスベストを含まない建材として、ニチハが1996年~2008年まで製造していた屋根葺材です。 当時施工されたものが、今メンテナンス時期に入っていますが、実はパミールは塗装できません。 一見するとカラーベストの屋根と区別がつきにくいため、誤って認識し施工すると大変なことになります。

    塗装してはいけない屋根材 ニチハのパミール その理由

    パミール屋根材に塗装してはいけない理由

    ニチハのパミールは、高品質で多機能な屋根材ですが、塗装によるメンテナンスが適さないとされています。その理由は、パミールの素材特性と経年劣化の進行に関する問題に起因します。

    1. ミルフィーユ状の構造

    パミールの屋根材は、層状の構造を持っています。この構造は製品の特性を高めるために設計されていますが、経年劣化により、この層状の構造が逆に問題を引き起こします。具体的には、表面の層が剥がれやすくなり、塗料がうまく定着しない原因となります。この現象は、パミールの劣化が進行すると、層ごとに剥離が発生する「ミルフィーユ状」の劣化として現れます。

    2. 表面の風化と剥がれ

    パミールの表面は特殊なコーティングで保護されていますが、紫外線や雨風による長期間の影響でこのコーティングが劣化します。劣化が進むと、コーティングが剥がれてしまい、その下の層が露出します。この状態で塗装を行っても、塗料が表面にしっかりと定着せず、短期間で剥がれてしまうことが多いです。

    3. 吸水性の問題

    パミールの素材は吸水性があり、水分を内部に吸収しやすい傾向があります。塗装を行っても、内部に水分が残ると塗膜が膨れて剥がれやすくなります。特に湿気の多い環境では、この問題が顕著に現れます。

    4. 接着性の低さ

    パミールの表面は特殊なコーティングが施されているため、塗料の接着性が低いです。新しい塗料がコーティングにうまく定着せず、短期間で剥がれることがあります。これは、塗装の効果を十分に発揮させることが難しくなる要因です。

    5. 経年劣化による内部の脆弱性

    経年劣化により、パミールの内部構造が脆くなります。内部の脆弱性が進行すると、塗装を行ったとしても塗膜が支えきれず、剥がれやすくなります。また、内部にクラックや亀裂が入ると、そこから水分が侵入し、さらに劣化が進行する悪循環が生まれます。

    パミール屋根材簡単な見極め方

    パミール屋根材の見た目の特徴

    スレート状の薄い板

    1.典型的な色: 主にグレーや黒っぽい色をしています。新しい時は、色が均一でツヤがあります。

     

    2.ひび割れ: パミールの屋根は時間が経つと、表面に細かいひび割れがたくさんできます。これは、乾燥した.                  泥のように、あちこちに小さな亀裂が入ったように見えます。

     

    3.剥がれ: 劣化が進むと、パミールは表面がポロポロと剥がれてくることがあります。これは、まるで薄い紙           が重なっているミルフィーユケーキが少しずつ崩れてくるような感じです。

     

    4.反り浮き上がり: 古くなったパミールは、端っこが反って浮き上がることがあります。これは、板の角が少.                   し上に持ち上がったように見える状態です。

    『簡単なまとめ』_

    形: 四角い薄い板が重なっている。

    色: グレーや黒、古くなると色あせて白っぽくなる。

    ひび割れ: 表面に細かいひび割れができる。

    剥がれ: 表面がポロポロと剥がれる。

    反り: 端っこが反って浮き上がる。

    ざらざら感: 表面がざらざらしている。

    このような特徴を覚えておくと、パミール屋根材を見分けやすくなります。特にひび割れや剥がれ、色あせなどは、パミールの劣化のサインなので注意深く観察してみてください。

    パミール屋根材のメンテナンス方法

    パミール屋根の劣化が激しい場合の対策:〜屋根カバー工事と屋根葺き替え工事〜

    パミール屋根材はその特性から、一定の期間が経つと自然に劣化が進行します。特に、ひび割れや剥がれ、色褪せが顕著になった場合、その対策として最も有効なのは「屋根カバー工事」または「屋根葺き替え工事」の2つの方法です。それぞれの方法の特徴と、選択のポイントについてご紹介します。

    ⚫︎屋根カバー工事

    屋根カバー工事は、既存のパミール屋根の上に新しい屋根材を重ねる工事です。この方法のメリットとデメリットを見てみましょう。

    『メリット』

     工期が短い:既存の屋根の上に新しい屋根を重ねるため、施工時間が比較的短く済みます。

     費用の軽減::屋根の解体作業が不要なので、解体費用が省ける場合があります。

     断熱性の向上: 新しい屋根材を追加することで、断熱性が向上する可能性があります。

    『デメリット』

     重量増加:新しい屋根材の追加により、屋根全体の重量が増すため、建物の構造に影響を与える場合があります。

     通気性の低下: 既存の屋根材の下に新しい屋根を重ねることで、通気性が低下する可能性があります。

     

    ⚫︎屋根葺き替え工事

    屋根葺き替え工事は、既存のパミール屋根材をすべて取り外し、新しい屋根材を取り付ける方法です。この方法のメリットとデメリットも併せてご紹介します。

    『メリット』

     徹底した修繕:既存の屋根材を取り外してから施工を行うため、下地の状態も含めてしっかりと修繕できます。

     構造の改善:古い屋根材を取り除くことで、構造の問題や劣化を直接確認し、必要に応じて補修できます。

     長期的な安心:新しい屋根材を全面的に取り替えるため、長期間にわたって安心して使用できます。

    『デメリット』

     工期が長い:既存の屋根を取り外し、新しい屋根を施工するため、工事には時間がかかります。

     費用が高い:解体作業や新しい屋根材の設置にかかる費用が、屋根カバー工事よりも高くなる場合があります。

    ☆どちらを選ぶべきか☆

     パミール屋根の劣化が進んでいる場合、屋根カバー工事と屋根葺き替え工事のどちらを選ぶかは、劣化の程度や予算、建物の構造に応じて決定します。劣化が軽度であれば、屋根カバー工事で十分な場合もありますが、劣化がひどい場合や長期間の安全を考慮するなら、屋根葺き替え工事が適していることが多いです。

    いずれにしても、専門業者に相談し、状態を正確に把握してもらった上で、最適な工事方法を選ぶことが重要です。パミール屋根材の寿命を最大限に引き伸ばし、安全で快適な住環境を維持するために、適切な対策を講じましょう。

    施工前

    屋根カバー工法で対応可能な状態

    施工後

    スーパーガルテクト(屋根カバー工法)

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